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介護事故2(介護事故の種類、対応)

1.介護事故の種類

介護事故の種類

特別養護老人ホームにおいては、転倒事故、誤嚥事故、転落事故の順で事故の頻度が多くなっています。発生率は、転倒事故が50%、誤嚥事故が9.3%、転落事故が9.3%です(厚生労働省「福祉サービスにおける危機管理(リスクマネジメント)に関する取り組み指針~利用者の笑顔と満足を求めて~」平成14年3月28日を参考)。

このように、事故の半数が転倒事故であることが分かります。
また、上記以外にも、褥瘡や利用者同士のトラブルも介護事故にあたります。

発生原因による介護事故の分類

職員の監視不十分

職員が目を離した隙に事故が発生する場合があります。転倒事故、転落事故及び利用者同士のトラブルなどは見守りが不十分な結果、発生することが多いです。
また、誤嚥や誤飲は食事介護の際に目を離したことで発生することが多いです。

介護ミス

職員が介護行為をする際に、不適切な介護をしたことにより生じる事故です。褥瘡、誤嚥、誤飲などは、体位変換の不備、食事介護の不備といった介護ミスが原因で発生することが多いです。

施設の設備の不備、不良

事業者が施設の設備の管理を十分に行っていなかったために、あるいは修理を行っていなかったために生じる事故です。床の段差につまずいたことによる転倒事故、ベッドの柵の設置不良による転落事故などがあります。

2.転倒事故の種類と原因及び対応策

ベッドと車いす間の移乗時における転倒

具体例
  1. ベッドから車いすに移乗する際に、利用者がバランスを崩して転倒した。
  2. 車いすのブレーキの掛け方が不十分であったために、利用者が車いすごと転倒した。
  3. 車いすからベッドへ移乗する場合に、衣服がハンドグリップに引っかかって利用者が転倒した。
発生要因
  1. 介助者の人数が足りなかった。
  2. 介助者や利用者が車いすの基本操作の確認を怠った。
  3. 介助者の利用者に対する見守りや事故の予測が不十分だった。
対応策
  1. 車いすとベッドの配置方法やベッドの高さに問題がないか検討する。
  2. 基本的な介護の徹底を促す。

施設敷地内を歩行している際の転倒(杖の使用を含む)

具体例
  1. 段差や通路に置かれていた物品等につまずいて転倒した。
  2. 廊下が水滴で濡れていて滑って転倒した。
  3. 足のもつれ、ふらつきにより転倒した。
  4. てんかん等、発作により転倒した。
発生要因
  1. 介助者の利用者の能力等の把握不足とそれに伴う見守りの不足。
  2. 利用者の歩行ペース等に合わない介助。
  3. 廊下等に段差があったり、水滴、通路等に物が置いてあったりした。
  4. 利用者が階段を移動する際に手摺りを使用していない。
対応策
  1. 歩行距離を短くするために利用者の居室を変更する。
  2. 通路等の環境整備を行う(段差解消・整理整頓)。

入浴時の転倒

具体例
  1. 衣類着脱時。
  2. 浴室内等の移動時。
  3. 洗体時。
発生要因
  1. 利用者の能力等の把握不足とそれに伴う見守りの不足。
  2. 入浴介助の手順が守られていない。
  3. 介助にあたる職員の人数の不足。
  4. 手摺りの不備、床が滑りやすい。
対応策
  1. 滑りにくい敷物を使用するなどの環境整備。
  2. 利用者の入浴方法の見直しを行う。

3.転落・落下事故の対応

車いす等で移動している際の転落・落下

具体例
  1. 車いすで移動中、あやまって車いすごと階段から転落・落下。
  2. ストレッチャーで移動中、ストレッチャーから転落・落下。
発生要因
  1. 車いすの点検・整備不良。
  2. 介助者の利用者の能力等の把握不足とそれに伴う見守りの不足。
  3. 利用者に対する見守りや事故の予測が不十分だった。
対応策
  1. 車椅子の点検・整備を徹底する。
  2. 介助方法を徹底する。

ベッドからの転落・落下

具体例
  1. 就寝中に寝返りをうってベッドから転落。
  2. 自分でベッドから降りようとして誤って転落。
  3. ベッド上に座っている状態からの転落。
  4. ベッド上に立ち上がった状態からの転落
  5. ベッドの周りにある物品を取ろうとして誤って転落。
発生要因
  1. ベッド柵を取り付けていなかった。
  2. ベッド柵を取り付けていたが、利用者がベッド柵を乗り越えてしまった。
  3. ベッド柵を取り付けていたが、取り外してしまった
対応策
  1. ベッド柵の取り付けや交換を行う。
  2. ベッドから布団に変更する。
  3. ベッドの下に緩衝材を敷き、怪我を防止する。
  4. ヘッドギアを着け、頭部を保護する。

4.誤嚥事故の対応

食事時間中の誤嚥事故

具体例
  1. 職員が目を離したすきに自分で食べ物を口に入れる。
  2. 食事中に発作を起こした結果、発生する。
  3. 大丈夫だと思って提供したミキサー食がのどに詰まって発生する。
  4. 職員が目を離したすきに利用者自身が果物を丸呑みして発生する。
発生要因
  1. 利用者の食事の癖を知らなかった。
  2. 利用者の食事の癖を知っていたが、見逃してしまったという利用者への注意不足や観察の不足。
  3. 食事内容自体の配慮不足。
対応策
  1. 各テーブルに必ず職員が付いて食事摂取時の観察を十分行う。
  2. 利用者の嚥下能力の把握。
  3. 利用者の嚥下能力に合わせた食事提供。
  4. 嚥下体操や口腔ケアの実践。
  5. 誤嚥時の対応の訓練の実施。
  6. 救命器具の配備。

食事時間外の誤嚥事故

具体例
  1. 面会者が持参してきた菓子や餅を食べて喉に詰まらせる。
  2. 隠し持っていた菓子や餅を食べて喉に詰まらせる。
発生要因
  1. 利用者の近くにある菓子の管理不足。
  2. 職員の注意不足。
対応策
  1. 利用者が所持している食料品のチェック。
  2. 誤嚥時の対応の訓練の実施。
  3. 救命器具の配備。

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