近年は、子育て支援の拡充や、出産後の職場復帰促進などのいわゆるダイバーシティの推進、各施策などにより、私たち働く女性の職場環境は少しずつ改善されていると思います。
しかし、実際はどうでしょうか。私を含め、いわゆる働くママ達は、もっとローカルなところで、仕事と家庭の両立に四苦八苦しているのが現実ではないでしょうか。私は、10年ほど前まで大手鉄鋼メーカーやシンクタンクの研究員として働いていました。出産を控え、当時は、軽い気持ちで「休憩」を選択しました。思い切って仕事は一度きっぱりやめて、しばらくは子育てに専念しようと思ったからです。
二人の娘の出産を経て数年が過ぎた頃、また働きたいという思いが芽生えてきたものの、「休憩」からの脱出は自分が思っていた以上の試練でした。
とてもとても元の仕事はできない状況ですし、家族の反対もあり、諦める方が簡単でした。
それでも、ここで思い切らないとずっと働けないかもしれないという不安が先立ち、さくら北総での短時間勤務をスタートしました。それから少しずつ、子どもの成長とともに勤務時間を増やしてきました。